こんにちは、子宮内膜症で不妊治療中のもぐら子です。
「生理が重い」
「月経前症候群(PMS)がツライ‥」
という方は、ピルについて調べたことがあったり、ピルを病院で勧められたりした経験があるかもしれません。
私は不妊治療をはじめる前、子宮内膜症の治療のために低容量ピルを飲んでいました。
でもピルと聞いて、なんとなく飲むのが怖いと思う方もいるかもしれません。
本日は、低容量ピルを飲んでみてどうだったか、副作用や効果の体験談をお話ししたいと思います。
前回のお話はこちら↓
ピルは別名、経口避妊薬。
避妊を希望する時に1日1回飲むお薬です。
でも最近は避妊目的だけでなく、生理前や生理中の不調を緩和する目的や、子宮内膜症の予防・進行抑制のためにも使われます。
何が入ったお薬かというと、女性ホルモン。
女性ホルモンを人工的に摂取するおかけで、
排卵が抑制され卵巣や子宮が休めるそうです。
(=妊娠しない、生理が軽くなる)
低容量ピルはその女性ホルモンの含有量が従来のものより少なくなっていて、副作用などが軽減されているようです。
でも、
「私いまピル飲んでるんだー!」
となんとなく大声で言えない感があります。
それはピルに対して「避妊の薬」という先入観があるからだと思います。
ただ、最近ではPMSでピルを飲んでいる人がまわりにちらほらいたり、知名度も上がってきているのかな?という印象です。
私は5ヶ月間低容量ピルを服用し、子宮内膜症の進行防止に効果を感じられました。
具体的には子宮内膜症で高くなるCA125の値が34.2U/mlから19U/mlにまで下がりました。
また、卵巣に見えたチョコレート嚢胞も小さくなりました。
(ただ、妊活をはじめてピルを中止して1年ほど経つとCA125はまた元の値くらいまで戻ってしまいました‥)
ピルを飲んでいる間は、子宮や卵巣がちゃんと休むことができていたようです。
低容量ピルを飲んで生理はどのようになったかというと、かなり量が少なくなりました。
また、生理痛もひどかったのですがかなり楽になりました。
これが普通の状態なのかな‥と普段の重い生理が異常だったことを再認識しました。
低容量ピルには副作用があります。
普通、風邪などをひいて病院で薬をもらう時って副作用の説明を受けることはほとんどないので、
低容量ピルが初めて処方された時に看護師さんにしっかりと副作用の説明をされたのが印象的でした。
低容量ピルのポピュラーな副作用が頭痛。
私も飲みはじめの頃はよく頭痛になりました。ただ、元々頭痛持ちなので低容量ピルによるものかはよく分かりませんでしたが‥。
気分が悪くなったり、不正出血がある場合もあるようです。
飲みはじめが特に副作用が起きやすいようで、だんだんと落ち着いてくることが多いそう。
たしかに自分の体で作っていないはずの女性ホルモンが毎日体内に入ってきたら、びっくりして最初は何らかの副作用が起きそうですよね。
そして、看護師さんからしっかりと説明を受けたのが血栓症の副作用。
血管の中でできた血栓が詰まる重篤な副作用です。
年齢が上がったりタバコを吸っていると危険度が上がるようで、生活習慣についての聞き取りがありました。
また、ホルモン剤のため他の病院を受診した際は低容量ピルを飲んでいることを必ず申告して下さいと言われました。
ピルと一緒に、「私は低容量ピルを飲んでいます」というカードが渡されたので、財布の中に入れて常に持ち歩きました。
最後に、これは副作用なのかどうなのか分かりませんがピルを中止して初めて行った婦人科で「子宮が小さい」と言われたことがあります。
ピル服用中に子宮が休憩しすぎて小さくなったのでは‥?!と少し怖かったのを覚えています。
1年以上たった現在は婦人科でそのようなことは言われないので、いまは特に気にしていませんが‥私だけかも知れませんが、どうなのでしょう。
私は最初のころは、ピルをもらうため月1回婦人科クリニックに通院していました。
(ピルに慣れてくれば2ヶ月分まとめて処方も可能とのことでした)
ピルは1ヶ月で2,000円くらいでした。
ほかに漢方も処方されていて、診察代も含めて毎月の支払いは毎月3,500円くらい。
保険が効くので助かりました。
不妊治療を始めたいま思うと、月3,500円ってめちゃ安い‥と思ってしまいます。
毎回の受診では、副作用や不正出血がないかなど聞き取りをしてもらえました。
(副作用がひどい場合などは薬の変更などができるのだと思います)
以上、低容量ピルを飲んだ私の体験談をお話ししました。
私は31歳で子宮内膜症とチョコレート嚢胞が見つかり、それから初めてピルを飲みました。
でも、20代後半に生理が重くなりだしたころに
「これってちょっとおかしくない?」
と病院に行っていたら、低容量ピルを処方してもらえて子宮内膜症の発症が防げたかもしれません。
私にとっては低容量ピルは子宮内膜症の予防とか進行抑制にすごく効果があると実感できたので、なおさらそんな風に後悔があります。
いま現在子宮内膜症の病気などがなくても、生理が重い場合はぜひ婦人科を受診してください。
将来、もし子宮内膜症になるなどして不妊治療をはじめると、冗談でなく100万円単位のお金が必要なこともあります。
将来の自分の健康のために、少しおかしいと思ったら迷わず病院に行ってください。
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