こんにちは、不妊治療中のもぐら子です。
高刺激か、低刺激か。
不妊治療を少し続けている方ならば、一度は考えたことがあるお話ではないでしょうか。
私は、病院でタイミング法を10周期やってみて、自然周期の病院から高刺激系クリニックに転院を決めました。
なぜ転院を決めたのか、その時考えたこと、そして転院から半年たった今転院して良かったか、自分の感じることを書きたいと思います。
排卵誘発剤の種類は、内服薬のクロミッドだったり注射のゴナールだったり色々です。
私が考える排卵誘発剤のメリットは、
これらの点だと思います。
現在、世界中で広く不妊治療に使われているためその有効性は医師でなくてもなんとなく感じることができると思います。
また、排卵誘発剤のデメリットを挙げるとしたらこれらの点ではないでしょうか。
薬なので、副作用の可能性があります。
ただ不妊治療は日々研究が進んでいる分野でもあるので、その危険性は以前よりも減っています。
あとは、「なんとなく不安」という心持ちではないでしょうか。
実は私も、このなんとなく不安で排卵誘発剤の使用を最初は避けてきました。
不妊治療のために病院に行くと、たとえ不妊治療専門ではない婦人科の病院でも排卵誘発剤を使うことは多いみたいです。
実際に私が初めて通った、不妊治療専門ではない婦人科でも排卵誘発剤の使用を勧められました。
そのころの私の頭の中にあったのは、あるブログで見たこのような表現でした。
「排卵誘発剤を一度すると何周期も体の中に残ってよくない」
この、薬が癖になってしまうという感じの表現がなんとも怖くて。
できることなら自分の力で、薬に頼らず治療したいというのが不妊治療開始当初の私の考えでした。
排卵が遅くて(20日近くなることも)卵の育ちが悪い私に対して、何度か先生から排卵誘発剤の打診がありました。
しかし納得できない様子の私に、先生は「じゃああと1回くらい自然で行こうか」と寄り添ってくださり、結局その後不妊治療専門の病院に転院するまで排卵誘発剤の使用は見送られました。
転院した不妊治療専門の病院は、自然周期を重視するところでした。
家から近いというのも大きなポイントでしたが、やはり私の「なるべく薬を使わず治療したい」という当時の目的に合っていたからその病院を選んだのも大きいです。
しかしなかなか結果が出るはずもなく、それどころかどんどん排卵は遅くなっていって‥。
排卵が遅いのって、焦るんですよね。
また、同じ大きさ‥。
標準とは違う私っておかしいのかな‥。
「大きくなってないなー、また3日後に来て」みたいなことを何度も繰り返すので通院回数も多くなり金銭的にも体力的にもつらいです。
そうして私の心の中には、
「この排卵の遅さを正さないことには、私は妊娠できない気がする」
という確固とした気持ちが芽生えました。
せっかく有名な不妊治療の病院にかかって、高額な検査もたくさんして、これから治療という段階。
すぐに転院するのは、少し迷いがありました。
でも、今の病院は自然周期を重視する方針のためタイミング法で排卵誘発剤が使用できない。
そして、人工授精を飛ばして体外受精を勧められている段階。
私は、本当にタイミング法では妊娠できないのだろうか?排卵誘発剤を使って14日目くらいに排卵するようになったら、もしかしたら可能性があるのでは?
その気持ちが日に日に大きくなってきました。
そして候補を探し、高刺激系で評判の良いクリニックの初診を予約することができました。
(人気のクリニックのため、1ヶ月ほど時間がかかりました)
そして、もうひとつ転院を決めた理由はクリニックの雰囲気が合わなかったこと。
人が合わない、この理由だけで有名な病院での治療を諦めるのは絶対に嫌でした。でも排卵誘発剤というきっかけができたことで、
「ああ、私はこの病院が嫌だったんだな」
と認めることができてすごく楽になれました。
機嫌を表に出すような診察、質問を受け付けない雰囲気、そして受付の方のあからさまな嫌な態度。
院内に、一貫して不機嫌な雰囲気が漂っていました。
怖い先生に怯えて、まわりの看護師さんたちも患者を擁護してくれないため、働いている人も辛かったのだと思います。
なんとか病院のいいクチコミを心に刷り込んで、目的を遂げるため我慢していた部分がどうしてもありました。
ただ、もし万が一高刺激が合わなかった場合戻って来れるよう、クリニックにはお休みする、と伝えました。
あくまでも目的は、妊娠することです。
高刺激系の病院に転院してから半年ほどたっていますが、私は転院してよかったです。
残念ながらリアルタイムでもまだ妊娠できていません。
転院してよかった理由は下記の通りです。
あの治療試したいけどどうかな‥と気になっているなら、ぜひ試したほうがいいと思います。
もしかしたらその治療法は、年齢が上がると受けられない治療法かもしれません。
そして、病院によってステップアップの方針が違うことも分かりました。
前の病院ではフーナーテストが良好なら人工授精は意味がないので体外受精にステップアップ、という考え方でした。
でも高刺激系の新しい病院では、通常のステップアップの流れで人工授精を試すことができました。
また、私は幸い薬に卵巣が反応してくれて、人並みの時期に排卵するという体験をすることができました。少なくとも薬が効く。このことは暗闇の中にいた私に少しの光を灯してくれた気がします。
そしてこれは自然周期・高刺激の問題ではありませんが、人のストレスがなくなりました。
今の病院はとても質問がしやすいし、不機嫌な雰囲気はほぼ感じません。とてもありがたいと思っています。