こんにちは、子宮内膜症をきっかけに不妊治療を始めたもぐら子です。
皆さま、子宮内膜症ってご存知ですか?
「聞いた事がある」
「現在治療中」
と言う方もきっと多いと思います。
子宮内膜症とはどんな病気なのか、症状や検査方法、治療方法をまとめてみたいと思います。
また、子宮内膜症は不妊の原因になると言われていますが実際はどうなのでしょうか。
私の体験談をもとにお話ししますので、病院によって治療方針などは異なる場合がありますが、こんな人もいるんだと参考にしてもらえればと思います。
子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。
公益財団法人日本産婦人科学会ホームページより引用http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=9
女性は排卵後、受精卵のベッドとして子宮内膜が厚くなります。妊娠しなければ厚くなった子宮内膜は剥がれて生理として排出されます。
毎月起きるこの子宮内膜の増殖が、子宮以外で起こってしまうのが子宮内膜症です。
原因はまだ解明されていないというところが、不安感を倍増させますよね‥。
ただ、子宮内膜症は軽症ではすぐに命にかかわるような病気ではないようです。
重症で卵巣に血液が溜まったりすると卵巣がんの確率が高くなったりと深刻度が増しますが、早期に発見すれば対策をすることが可能です。
20〜30代の女性に多いようです。
私も子宮内膜症が発見されたのは31歳の年でした。
ピークは30〜34歳にあるということなので、私は子宮内膜症の好発年齢に発症したということになります。
ただ、重い生理痛などは子宮内膜症が発覚する数年前からあったので、実際の発症は20代後半だったのかもしれません。
子宮内膜症と一緒に語られることの多い症状が、チョコレート嚢胞です。
かわいい名前とは裏腹に、実はやっかいな状態であるチョコレート嚢胞。
卵巣の中に血液が溜まった状態を指し、大きくなるとがん化のリスクもあるという見過ごせない状態です。
私の子宮内膜症は、経膣エコーでチョコレート嚢胞が見えたことから発覚しました。
大きくなると排卵にも影響を及ぼし、不妊の原因にもなるのでやっかいです。
子宮内膜症の症状としては生理痛が挙げられます。
ほとんどの子宮内膜症患者が、重い生理痛を持っているようです。
私も子宮内膜症が発覚する4〜5年前から、生理痛が重くなってきたように感じていました。
どれぐらい重いかというと、生理2日目は仕事に身が入らなかったり、食事をとった後貧血のような症状が出たり、腰がずっと重いような状態です。
それまでほとんど生理痛のないタイプだったので、何でかな?と思いましたが「生理痛がひどいってみんな言うし、当たり前」と特に気にしていませんでした。
今思えばもっと早めに婦人科を受診していれば良かった‥。
あとは経血の量も多くなったように思います。
人によっては吐き気や排便痛、性交痛を感じる人もいるようです。
子宮内膜症はどのように検査するのでしょうか?
私の場合、子宮頸がん検診のエコー(超音波)検査で子宮内膜症が発覚しました。
皆さま経膣エコーの経験はありますか?
よくドラマとかで、妊娠したお母さんのお腹に機械をあてて赤ちゃんの状態を見たりしていますよね。
同じような機械を腟から入れて子宮や卵巣の状態を見る感じです。
下の服を全部脱いで先生の前で足を広げなきゃいけないので、初めての時はビビりました(笑)でも2回目からは慣れて何とも思わなくなりました。
私が初めて経膣エコーを経験したのは、30歳になって初めて人間ドックを受けた時だったと思います。
それまでの健康診断では経膣エコーを受ける機会はありませんでした。
30歳のエコーでは子宮内膜症は見つからず、31歳のエコーで見つかったということは1年足らずで病気が進行するということですね。
経膣エコーは定期的に受けたいものです。
そして、経膣エコーで子宮内膜症を指摘された後に私は血液検査を受けました。
そこで調べたのはCA125という腫瘍マーカー。
子宮内膜症だと値が高くなります。
(他の疾患で値が高くなることも多いため補助的に用いることもあるようです)
2週間後に結果を聞きに行くと、CA125の値は34.2U/mlとのこと。基準値は35以下なのでギリギリ基準値以下だけど、
普通ならもっと低い値になるからもう治療を始めましょうと言われ、子宮内膜症の治療を始めました。
子宮内膜症の治療にはいくつか選択肢がありました。
その選択肢を選ぶ基準は、「すぐ妊娠したいか」「まだ妊娠したくないか」ということ。
私は半年後に結婚を控えていたので、「まだ妊娠はしたくない」派の治療を選択することに。
それが低容量ピルでした。
私が処方されたのはヤーズというピル。
1日1回、毎日飲みます。
飲み忘れると効果が出なくなると聞き、アラームをかけて毎日同じ時間に飲むことにしました。
子宮内膜症は、生理があるごとに悪化していくと言われています。
ピルは女性ホルモンを含む薬で、排卵を抑制し、生理の量も少なくなります。服用中は子宮や卵巣を休めることができ、子宮内膜症の進行を食い止めることができるそうです。
実際に服用中は生理痛がほとんどなくなり、経血量も半分以下くらいになりました。
そして5ヶ月間の服用後、CA125の値は34.2U/mlから19U/mlにまで下がり、卵巣に見えたチョコレート嚢胞も小さくなっていました。
私には低容量ピルによる治療が効いたようです。
ちなみに、「すぐ妊娠したい」場合の子宮内膜症の治療はどうするかと言うと。
「なるべく早く妊娠すること」と言われました。
妊娠すると生理が長期間なくなるので、子宮内膜症の治療の効果があるそうです。
そこで私は結婚したタイミングで低容量ピルをやめ、すぐ妊活を始めることにしました。
私の場合は幸いなことにすぐに手術、という状態ではなかったのですが
チョコレート嚢胞が大きい場合など重症の子宮内膜症では妊娠に支障をきたすことがあり、妊活を始める前に手術をすすめられることがあるそうです。
悲しいことに、子宮内膜症があると不妊症の確率が上がります。
妊娠の希望のある内膜症患者さんの約30%に不妊があると考えられています。
公益財団法人日本産婦人科学会ホームページより引用http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=9
30%の人に不妊症があるということは、約3人に1人は不妊症ということ。
確率、高いですよね‥。
私はとてもショックでした。
子宮内膜症の人が不妊になる原因には下記のようなものがあります。
対策としては、
すぐに妊娠を希望しない場合はピルなどの治療を行う。
妊娠を希望している場合は早く妊娠する。ということになるようです。
ただし、その方の症状によってどの治療を優先させるかは全く異なります。必ずお医者さんの指示を仰いでくださいね。
子宮内膜症はショッキングなことに、原因が分からないので防ぎようがありません。
なので、早期発見・早期治療が大事です。
「以前よりも生理痛が重くなってきたかな?」
「生理の量が多くなってきた気がする」
「PMS(月経前症候群)がつらい」
「将来子どもを持つことを希望している」
という方は婦人科で経膣エコーを受けるようにしてください。
私も1年前は異常がなかったのに、たった1年で子宮内膜症が見つかりました。
定期的に見てもらうことが大事です。
後から後悔しないように、少しの時間を婦人科の受診に使ってください。
私が不妊治療を始めたきっかけはこちら↓
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