こんにちは、不妊治療中のもぐら子です。
引き続き、リアルタイムのお話です。
現在採卵というビッグイベントが終わり、束の間の休息期間‥と思っていましたが、それは心乱される期間でもありました。
採卵した卵たちの受精結果と培養結果の発表についてです。
前回のお話はこちら
採卵が思った以上にしんどかったのと、採卵日は全身麻酔で一日仕事の連絡が取れなかったのもあり翌日から仕事に追われていたため、採卵後のことをネットで調べたりはしていませんでした。
でも、翌日からこんなに落ち着きのない毎日を過ごすことになるとは‥思っても見なかったです。
まず、採卵後のボーッとする頭で聞いた看護師さんからの説明では、卵は20個とれたとのことです。
(あれ?もっとあったはず‥)
少しそう思いました。確か直前の内診では、左右に15個以上はあったような気はしていました。
(連日注射で卵をたくさん育てていたので、卵巣が大きくなり毎回内診が痛くて、何個だったかははっきり覚えていません)
残念ながら、エコーで見る卵の数と実際にとれる卵子の数は違うようです。
私は空砲 (卵胞液の中に卵子が入っていない)が多かったのかもしれません。
そして採卵後の説明で、看護師さんはこう言いました。
「明日受精結果の通知をしますね」
妊娠までにはいくつものハードルがあることは、妊活や不妊治療をしている方ならばひしひしと感じておられると思います。
体外受精に入ると、そのハードルのどの部分で問題があるのかが一気に明らかになっていく感じです。
このあたりは、体外受精の前までに検査などである程度分かります。
これらの条件に問題がなくても、妊娠しない方はたくさんいます。私は子宮内膜症こそありますが、上記の点で大きな問題を指摘されたことはありません。
ある意味原因不明不妊といえるのかもしれません。原因があるのも辛いですが、原因が分からないのも辛いですね。
そして、体外受精 (顕微授精)をはじめるとこれらのことが明らかになってきます。
ふつうは体の中で行われることを、体の外で観察できるので、沢山の情報が分かります。
体外受精を始めて、
「ああ、私の不妊の原因はここだったんだ」
と初めて納得できる方も、多いのではないでしょうか。
私もある意味、そんな結果になりました。
さて、採卵翌日に病院から通知が来ました。
とれた20個の卵たちは、いったいどう評価されたのでしょうか。
まず、成熟卵、未熟卵、変性卵というふうに分けられます。
未熟卵は受精の準備ができていない、成熟卵の一歩手前の状態。
変性卵は原因はよく分かっていないようですが、年齢が上がると増える傾向にあるようです。
私の病院では、成熟卵のみが受精に進めて、未熟卵と変性卵は先には進めないようです。ここで脱落です。
私の結果はというと‥
でした。これを見て最初に感じたのは、未熟卵、多くない?ということ。
案の定、調べてみると私の年齢だと、採卵の未熟卵の割合は10%という調査結果を見つけました。
本来なら2個くらいのところ、9個も‥。
私がいままで妊娠しなかった原因は、もしかして未熟な卵子が排卵していたのか?それは分かりませんが、とにかく卵の成熟に関して何らかの問題を抱えている可能性はありそうです。
ちなみに次の受診で先生に未熟卵の多さについて聞いてみましたが、やはり多めとのこと。ただ採卵前のホルモン値はまったく問題なく、原因や対策はないとのこと‥。
体質なのか、はたまた今回の偶然なのか。(偶然であって欲しい)
とにかくこの段階で、1回の採卵で妊娠までいけるかも‥という微かに感じていた自信のようなものが大きく揺れ動いたことは間違いありません。
私が体外受精を始める前に感じていた1番の不安。それがひとつも受精しなかったらどうしよう‥というもの。
こんなに毎月頑張っているのに、一度も妊娠しない、生理が遅れることすらない。
根本の部分で、なにか原因がある気がしていました。
まさか私と夫の相性が悪いんじゃ‥
そんな最悪のパターンを想像していたのです。
私の病院では成熟卵は、顕微受精だけ、または顕微受精と体外受精のミックスで行います。
体外受精だけだと、全滅してしまう可能性もあるからです。
私は10個中7個を顕微受精、3個を体外受精になりました。このあたりの数は病院におまかせです。
正常受精卵は、顕微受精で6/7個、体外受精で2/3個でした。
この結果に、私は少しほっとしました。
体外受精でも受精してくれたということは、少なくとも自身になりました。
残念ながら異常受精や、受精しなかった卵もありましたが、多くの卵がこのハードルを超えてくれたようです。
ネットで調べてみると、受精率はだいたい7割と書いているサイトが多かったです。
採卵の最後のハードル、それは培養結果です。
私の病院では卵がある程度の数ある場合、一部を前核期凍結し、残りを培養し胚盤胞まで育てます。
卵が少ない場合はすべて前核期凍結になるようです。
前核期凍結は、採卵翌日に行います。
私は全部で8つある受精卵のうち、半分の4つは前核期凍結されていました。
残りの4つは、引き続き培養し胚盤胞という状態まで育ったら凍結するようです。胚盤胞になる確率は、人それぞれのようです。
妊娠率が高いのは、前核期よりも胚盤胞のようです。体外という過酷な環境でも育つ胚は、強い胚みたいです。
さらに、培養5日目に胚盤胞になった胚のほうが、それ以降に胚盤胞になった胚よりも妊娠率が高そう。
スピードがゆっくりなのは、どこかに問題があるかもしれないということなのでしょうか。
その培養結果はもちろん5日待つことになるので、ソワソワしながら待ちました。
そして迎えた5日目。なんと、更新されていません。もしかして‥だめだったの。
通知には、培養中が4個、というふうになっています。ダメになったわけではなさそうだけど、妊娠率の高い5日目胚盤胞は、得られなかったの‥?
モヤモヤしながら、同じクリニックに通っている方のブログを読み漁りました。
それでどうやら、凍結翌日に通知が来るようだ、という情報を得ました。そして迎えた培養6日目。朝に通知が更新されていました。
5日目胚盤胞、1個。
4個中の1個です。
そして培養中の胚は1個になっていました。残りの2つは残念ながら、途中で脱落してしまったようです‥。
なんとなく、自分はそんないい結果が得られないんじゃないか‥という気はしていましたが、やはり妊娠率の高い胚はたくさん得られるわけではありませんでした。
他の方のブログを拝見して、ぜんぶ胚盤胞になった!胚盤胞が複数個得られた!という方も多かったので、私はやっぱりパワーが少ないのかな‥と落ち込みながら夫に話しました。
すると夫はまったく違った見解だったようで。
私はふだんから体力がなくパワーがないので、1個でも合格したのが意外だったよう。
そうか‥欲張っちゃダメだよな、と妙に納得しました。
そしてその後2日たっても培養結果が変わることはなく、7日目まで培養した翌日に培養中の胚は0になっていました。
私が得られた胚盤胞は、採卵20個中1個という結果でした。