採卵周期、卵を育てる!自己注射と採卵前の予想外のトラブル5つ。

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こんにちは、不妊治療中のもぐら子です。

タイミング法のお話を書いているこのブログですが、現実世界で私は体外受精 (採卵) に入っております。

やはりタイミング法とは異なり、体や心の負担は大きく、その時思ったことを書き記しておきたい。という気持ちから、リアルタイムのお話を先に書かせていただくことにしました。

本日は、体外受精を決めてまず何をしたのかから、自己注射で卵を育てた採卵前までのお話を書きたいと思います。

体外受精はすぐに始められない

先生、体外受精やります。

そう生理3日目に不妊治療の病院に伝えてから、すぐに体外受精の準備が始まりました。

それは4回目の人工授精が失敗に終わった後のことでした。

人工受精は5回まで、と言われていたので本当はあと1回できるのですが、4回目の人工授精で妊娠しなかった時に、心が折れてしまいました。

心が折れてしまった理由は、また追々書けたらと思います。

とにかく体外受精を決意したことを伝えた時の先生の様子は、嬉しそうでした。

人工授精は1回目か2回目くらいまでに妊娠することを経験的に知っていたからか、それとも私は体外受精でしか妊娠できないと思われていたのか‥?

でも、体外受精なら、きっといい結果が出ると思いますよ。

そう言ってくれました。

根拠はなにかわかりませんが、先生の優しい言葉に励まされました。

そこから1ヶ月は、体外受精の準備周期です。

すぐに採卵には入れませんでした。

私は採卵前に卵胞の大きさを揃える目的で、ジュリナを22日間、ノアルテンを10日間飲みました。

この期間は排卵しないそうです。

タイミングを合わせるストレスはありませんが、1ヶ月間待つことも少ししんどかったです。

でも、これは採卵でいい結果を得るためだ。と自分に言い聞かせていました。

体外受精をやるための検査

私の病院では体外受精をする前に、下記の検査をしました。

  • AMH
  • 血液凝固の検査 (プロトロンビン値、APTT検査)
  • LH
  • FSH
  • エストラジオール

AMHは卵巣にある卵子の在庫数の相関するので、排卵誘発法を決めるためでしょう。

採卵は体に針を刺す手術だから、ふだんおなじみのLHやFSHに追加して血液凝固の検査もありました。

このことに「ついにやるんだ‥!」とジワジワと実感が湧いてきました。

血液検査は問題なく、私のAMHは5.31ng/mlで、今回はアンタゴニスト法で排卵誘発を行うことになりました。沢山の卵を採ることを狙う方法のようです。

自己注射の2つの問題点

準備周期の薬を飲み切り、4日目に生理がきたので生理3日目に受診。

ついにこの日から、自己注射が始まります。

内診では、右に6個、左に11個の卵胞がみえました。大きさは大きいもので6〜7mmでした。

採卵周期は3〜4日ごとくらい、採卵直前は1〜2日ごとに受診が必要なのですが、この周期は毎回、LHとFSHの血液検査をしていました。

私は合計15日間毎日注射をして卵を育てました。

私は自己注射を選択して、受診は4日ごと(最後のほうは2日ごと)で残りの日は自宅で自分で注射する方法を選びました。

でも、自身がなければ毎日注射のために受診してもOKです。看護師の親類などがいる場合は注射してもらってもOKみたいです。

最初の3日目はペン型と呼ばれる注射、残りの12日間は病院でいつも見るようなふつうの注射器でした。

最初のペン型注射は、ゴナールエフペン900単位、というもの。

自己注射の手順は、消毒綿とカットバンを準備しておき、注射のキャップを外して軽く被せて机に置く。その後お腹を出して注射部位に当たりをつけ、消毒綿で消毒。左手でお腹をつまみ、注射キャップをふり落とすように外して注射‥という感じです。

看護師さんから注射の打ち方の指導を受けるのですが、消毒綿のパッケージを開けておいたり、針先がどこかに触れないようにするなど覚えることがわりとたくさん。最初に1人で打つ時は何度も資料を確認してから打ちました。

最初にペン型注射を見た感想は、「針が短い!」というもの。

形も注射器っぽくなくて、怖さは少なかったです。痛みも薬剤が入る時にジワジワ痛いくらいで、刺す時はほぼ無痛でした。

これならいけそう‥!

そう思ったら、注射4日目から本格的な注射器に変わりました。

薬も、hmgフェリングというものに変更。

針の長さはペン型の2倍ほどに長くなり、刺す時は怖かったです。ただやる事はペン型注射と大枠は同じなので、手技自体はすぐに慣れました。

ただ、その慣れが災いしてか、ヒヤっとしたことが2回。

1回目は、hmgフェリング注射3日目くらい、初めての出血。

出血することはあると聞いていましたが、今まで経験がなかったのですごく焦りました。

注射し終わって、針を皮膚から抜く時に大粒の血がタラーと‥慌てて使用済み消毒綿で抑えました。素朴な疑問ですが、お腹を消毒した使用済み消毒綿で押さえてよかったのでしょうか。

15日間の注射で、3〜4回は出血しました。何度体験しても怖いですね。

そして2回目の失敗は、注射器の針先が机に触れてしまったかもしれないこと。

左手でお腹の肉をつまみ右手で注射するので、注射のキャップは片手で振り落とすように外れるよう軽く付けた状態でセットアップしておく必要があります。

そのキャップを外す時に、注射器の位置が低い (机に近い)と、針先が机に触れてしまう危険性が。

高い位置に注射器を持ってキャップを落とすように外すよう看護師さんに指示されていたのですが、慣れてきた頃に低めの位置でキャップを外してしまったのです。

あっ‥!

そう思いましたが、針先が机に触れたかどうかは定かではなくそのまま打ってしまいました。

幸い炎症など起こりませんでましたが、ヒヤっとした瞬間でした。

自己注射は、余裕ぶって調子づいていると痛い目を見ると心に刻みました。

ちなみに注射8日目から、セトロタイドという排卵してしまうのを抑える薬を隔日で打ちました。つまり多い日はお腹に2本の注射をしていました。

採卵前の3つの問題点

私の採卵日が決まったのは、採卵4日前でした。

採卵2日前も受診し、その日まで排卵誘発の注射をし、2日前の夜23時と24時に排卵のきっかけを作る点鼻薬をしました。

これは忘れると大変とのことで、夫にも伝えて、タイマーもかけ、紙にも書いて机に置きました。

この頃になると少し問題があり、それはお腹が重いこと。

いつもは複数の卵が片方の卵巣に育っても、1〜2個は20mmまで大きくなっても残りは10mmとか小さいままのことが多かったのですが。

さすが注射を打っているだけあり、すべての卵胞が20mm以上の大きさ (大きいものは30mm近く)になり、左右に10個以上の卵胞が育っていました。

感覚的には、「これが妊娠初期の感覚なのかな‥」なんて勝手に擬似体験の気持ちでいました。

そして問題の2つ目は、エコーが痛い。

卵巣が大きくなっているからか、機械を左右に動かすとめちゃくちゃ痛い。普段は左右に何ミリの卵胞が何個くらい育っているかだいたい記憶して内診後メモをとる余裕があったのですが、それができないほど痛い。

それに採卵前のエコーはいつもより長めです。(OHSSになっていないか調べたり、大きい卵胞、小さい卵胞がいくつくらいか念入りに見ている感じです)

痛すぎて自分の腕をつねったりして、気を紛らわそうと頑張りましたが、時々「いたっ‥」と声が出てしまい先生に謝らせてしまいました‥。申し訳ない。

毎回の血液検査で計測したE2の値は、26643pg/mL。

この値、婦人科で褒められたことのない私が唯一毎回褒められた値でした。卵の成熟はこの値で見ているようでしたが、とてもいい値だったようです。

その先生のヨイショ?もあり多少の自信を持って採卵日に臨むのでした‥。

最後の3つ目の問題点、それは採卵前日にお腹をこわしたこと。

採卵のトリガーの点鼻薬は採卵2日前に終わり、本来なら解放されたような気持ちで過ごすはずだった採卵前日 (採卵前日は自己注射なし)。

予想外だったのは、採卵日の感染予防のため強めの抗生剤が処方されたこと。

強めの薬なのでお腹がゆるくなることがありますよ、と言われていたのですがお腹は強いほうだった私。

大丈夫、いままで抗生剤でお腹壊したことないし‥そうたかを括って臨んだ採卵前日。

朝に飲むように処方された抗生剤、その名もアジスロマイシン。

飲んだ1時間後に寝込みました、胃が、痛すぎて‥。

夕方くらいにはなんとか立ち直りましたが、変な話お腹の中はすっからかんでした。辛かった‥

在宅ワーカーであることにこの日ほど感謝したことはありません。外で働いている方、採卵当日もお休みしなきゃいけないのに採卵前日ももし私のようにお腹を壊していたら‥1時間ごとくらいにトイレに駆け込んで仕事にならないかもしれません。

そんな予想外の出来事が続きましたが、努力の甲斐あって?なんとか採卵当日を迎えることができました。

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