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移植周期。突然の父の入院。(体外・顕微受精)

体外・顕微受精を開始し、1回目の採卵を終えた私。

ついに妊娠か否かの結果がでる移植周期に入るわけですが、思いもしない事が起こったのです。

採卵後の診察

麻酔で辛かった採卵日の3日後に、採卵後の診察がありました。

この日内診で見たのは、卵巣が腫れていないか、腹水が溜まっていないかという点でした。

幸い私はどちらも問題なく、先生の話は移植周期の説明に入りました。

次の生理が来たら2日目に受診すること。移植日は排卵日とは違い、薬で1〜2日の前後調整が可能なことを聞きました。

エストラーナテープを貼り続ける日々

迎えた生理2日目。

受診して子宮内膜の厚さなどをチェックしました。この日は内膜9mm。

この日は、エストラーナテープの説明を受けました。ホルモンを補充するために、体に直接貼る貼り薬です。

内膜を厚くするために、これから2日に一回貼り替え、ずっと体にはエストラーナテープが貼られている状態を維持します。

(ちなみに貼る枚数は変動します)

ネットで事前に情報を得て、かゆい、かぶれるなどを見聞きしていたエストラーナテープ。

私も最初はやや対処に苦戦しました。

まず最初に処方された時、診察が終わったらすぐに貼ってね。と言われたので病院のトイレで貼りました。

しかしなんと、テープが数時間で剥がれてしまったのです。

私が貼ったのは最も貼りやすかった太もも前面部。お手洗いに行くたびに服と摩擦がおき剥がれやすい部分です。

「このテープはすぐに剥がれてしまう」

そう認識した私は、すぐに絆創膏で補強しました。1つのエストラーナテープにつき2枚の絆創膏を使い、バッテンをつくるように上から補強したのです。

幸いこの補強方法を採用してから、完全に剥がれることはなくなりました。(補強していない部分が汗などで皮膚から浮いているような時はありましたが)

私がエストラーナテープを貼り始めたのは7月の終わり、夏真っ盛りです。汗をかくこの季節は、絆創膏の補強なしでは乗り切れなかったと思っています。

この日は、1週間後に再受診するよう言われて帰宅しました。

突然の父の入院

移植のための内膜をエストラーナテープで育てている状況だった私に、母から突然の知らせが届きました。

「お父さんが緊急入院した」

もともと、父はがんでした。そして、1週間後に入院する予定でした。

その入院日を待たずに父が入院したとの知らせでした。

母から状況を聞くも要領を得ず、さらに明日からコロナウイルスの影響で面会の制限の可能性があるとのこと。

私は仕事もそこそこに、新幹線に乗り実家に向かいました。

父は来なくてもいいと言っていたそうです。でも私は離れた場所にいるのが不安で向かいました。幸い、次の病院受診までは日がある。

エストラーナテープさえ貼り続けていれば、移植の準備はできる状態でした。

移植日が決定

父が入院したのは、緩和ケア病棟でした。

私は父が入院する予定だったのが緩和ケア病棟であったことを知りませんでした。

緩和ケアとは、いわゆるホスピス。人生の最後を迎える人が、積極的な治療などは行わず痛みを和らげるなどの目的で行うケアです。

私は離れて住んでいた父が、そこまで苦しい状況にいたことを知らなかったのです。

父は意図して知らせていなかったとは思います。でも言葉の節々に、「体が痛い」「疲れやすい」などと言っていたのは知っていました。

まさか、そんな深刻な状況にいたなんて。

私は父の命があとどれくらいなのか、分かりませんでしたが、その最後の時まで近くにいたいと思いました。

父が入院してから1週間。ついに私が病院を受診する日が近づいてきました。

病院を受診しなければエストラーナテープが貰えないので、移植のための内膜ができず、移植はきっとできません。

私は不安ながらも一時帰宅することにしました。

迎えた受診日、内膜やホルモンの値が良好とのことで、次回の来院が移植日に決定しました。

今回で受診日が決まらなかった場合、移植日までにもう数回受診しなければいけないので、来院回数が少なく済んだことは父が心配な私にとって非常にありがたかったです。

移植日は2日提示されどちらかを選べました。

その一方がなんと主人の誕生日だったので、なんだか運命を感じてそちらを選びました。

この日はルトラールという飲み薬を処方され、必ず指定された日(移植日の5日前の朝)から忘れずに飲むよう説明を受けました。

追加のエストラーナテープももらい、私は実家の父のもとへ再び戻りました。

移植当日に新幹線で移動

前回の受診から13日後が、移植日でした。

父が入院してから数週間が経過し、父は目に見えて衰弱していました。

明日は父と話せるかな、会えるのかな。そんな状況でした。

本来なら移植した日はウロウロ動きまわらず、大人しくしているのがいいのかもしれません。(科学的根拠はないかもしれませんが)

1日でも父のもとを離れるのが不安だった私は、移植前日に自宅に戻り、移植後そのまま新幹線に乗って実家に戻るという強行スケジュールを実行しました。

自宅で休んでから翌日に実家に戻る、というのが精神衛星上どうしても不安だったので、こあしてよかったと思っています。

移植自体は特に痛みもなく、スムーズに行きました。

移植は採卵と同じく手術室で行われましたが、麻酔はありませんし、処置もかなり短時間で終わりました。

エストラーナテープ、ルトラールは移植後も継続です。

もぐら子

こんにちは。32歳主婦もぐら子です。 2019年1月〜妊活・不妊治療中です。 3つの病院を受診するなかで 「もっと早くこの情報を知っていれば‥」という機会があったので、不妊治療中の方に伝えたくてブログを書いています。

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