こんにちは、不妊治療中のもぐら子です。
不妊治療をしていると、驚くほどたくさん血液検査をしますよね。
中には日常生活でまったく聞いたことがないような専門的な検査も‥。
本日は、私が不妊治療専門クリニックの初診で受けた全検査と、その結果についてお話しします。
私が初診で受けた血液検査はなんと48種類。
血は6本も抜きました。
私が初診を受診したのはちょうど排卵期だったので、時期によって受けられる検査は若干異なるかもしれませんが、順番にご紹介していきたいと思います。
私のクリニックでは、不妊治療の初診で健康診断でするような項目をたくさん検査しました。
血液に関する検査では、下記の検査です。
ちなみにMCVは赤血球の平均的な大きさ、MCHは赤血球1個あたりの平均ヘモグロビン量、MCHCは赤血球中の平均ヘモグロビン濃度を表すそうです。
これらは貧血や血液凝固を見るために使われるそうですが、不妊治療では採卵などで手術もしますもんね。
わりとおなじみの検査項目なので、調べたことのある方も多いと思われる下記の項目についても調べました。
他の病気が疑われる場合は、不妊治療より先に治療すべき場合もありますもんね。
初めて調べるような感染症の検査の検査もしました。
性感染症は特に、不妊治療に大きく影響する場合もありますし、院内感染が起こってしまっては大変なので調べる病院が多いと思います。
感染症にかかっていると体の中に抗原や抗体ができるので、血液検査でわかるのですね。
抗核抗体というのは、不妊治療をしてから初めて聞きました。ぜんぶで11種類の抗核抗体の検査をしました。
抗核抗体というのは、細胞の中の核を攻撃してしまう自己抗体だそうで、受精障害との関連が指摘されているようです。
一般的にも膠原病の診断に使われる検査です。
Dダイマーというのは、体の中に血栓ができていることを示す検査のようです。
血栓ができると、それが詰まった場所によっては心筋梗塞や脳卒中など重篤な状態に陥ります。
特に不妊治療では薬を使うので、ふつうよりも血栓ができやすい状態になることも予測されます。
血栓症は服薬などである程度予防することもできるため、安全に不妊治療を行うためには調べておきたい検査ですね。
甲状腺に関する検査もしました。
甲状腺は首にある臓器ですが、ホルモンを産生しているため不妊治療と大きな関わりがあります。
FT4は甲状腺ホルモンで、Free Thyroid (甲状腺)の略です。
TSHは、甲状腺刺激 (Stimulating)ホルモンの略です。
甲状腺機能が低下すると、卵胞の発育が悪くなったり、受精率・着床率が下がると言われています。また、流産の確立も上がってしまうようです。
また、抗甲状腺抗体も不妊との関係が報告されているそうです。
こちらは不妊治療を行う方の間では有名な検査かもしれません。
卵巣にどれくらいの卵が残っているかを表すホルモンのようです。
残りの卵の数が少ないことが早めにわかれば、治療を急いだり早めにステップアップをする必要があり、その目安を知ることができます。
ご存知かも知れませんが、体の中の卵胞の数は生まれた時から決まっていて、そこからだんだんと減る一方です。新たに作られるこたはありません。
これが女性が妊娠できる時期が限られている原因でもあるのですが、知りたいような知りたくないような‥という感じですよね。
ひとつ、引っかかった検査がありました。
それはAMH。
私のAMHは11.53ng/mlという値でした。
30代前半のAMHの分布を見ると2〜6くらいだったので、少し高すぎるようです。
実はAMHは高ければいいと言うわけではなく、高い場合は多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)が疑われます。
PCOSは排卵しにくかったり、排卵誘発剤を注意して使う必要があるなど不妊と関連のある病気です。
内診ではっきり言われたことはなかったのですが、この日ついに「多嚢胞ぎみだね」というグレーゾーン診断をうけたのでした‥。
また気になるお会計ですが、合計35,000円くらいでした。