こんにちは、妊活中のもぐら子です。
「日本生殖医学会から発表された、新型コロナウイルスによる不妊治療延期の推奨」
この事態により、多くの方の人生に影響が及ぼされている状況かと思います。本当に、胸が苦しくなります。
このブログではまだ1年近く前のお話を書いていますが、私は現在リアルタイムでは人工授精を行っていてまだ妊娠はしていません。
コロナウイルスによる不妊治療の影響について、私の状況を書いていきたいと思います。
不妊治療をされている方なら既にご存知のことかとは思いますが、一応触れておきます。
4月1日に、日本生殖医学会からコロナウイルスに関する声明が出されました。
以上の理由により、不妊治療の延期を選択肢として患者に提案することを推奨するという内容です。
時期としては、コロナウイルスの急速な拡大の危険性がなくなるまで、または妊婦に使えるコロナウイルスの薬が開発されるまでとされています。
声明には、参考資料として世界のARTに関するデータ収集などを行うICMARTという機関の声明文の和訳がつけられていました。
こちらにも、不妊治療延期を推奨する旨が書かれています。
また、日本生殖医学会の不妊治療延期に関する声明を受け、厚生労働省は今年度のみ、不妊治療の助成金の対象になる妻の治療開始年齢を43歳未満から44歳未満に引き上げることを発表しました。
また、日本産婦人科感染症学会、日本産婦人科学会なども新型コロナウイルスに関する情報を随時更新しています。
不妊治療の病院のホームページを見てみると、どちらも患者向けのお知らせが掲載されています。
このような内容を記載されている病院が多いように思います。
また当たり前ですが、発熱などのある場合は受診を控えるなどの注意喚起があわせて書かれています。
もし、自分のふだん通っている病院から延期と言わらたら。
患者としては、苦しいですよね。
私の通っている病院では、患者の個別状況にあわせて対応すること、延期も考慮のうえ診療していくとホームページに記載されていました。
また、マスク着用や付き添いの者は院外に出ること、なるべく早めの時間に受診することなども書かれていました。
私は現在、人工授精を行っています。
どの段階の患者はこの対応、という明確な基準はもちろんホームページには載せられていなかったので、恐る恐る予約をとりました。
予約の電話では、特に何か聞かれることもなくいつも通り。
まあ、すべての患者に電話で説明をすることはできませんよね。
来院すると、そこには普段通りのたくさんの人がいました。
土曜日だったのもあり、病院までの電車も人がまばらで、じゅうぶんにソーシャルディスタンスがとれる人数しかいませんでした。
それなのにこれだけの人が病院にいるということに、びっくりしました。
ここ数日家の中に閉じこもっていたので、これだけの人の中に身を置くのが久々でもありました。
でも、ここに来ている人達の目的がわかるので、そうだよな、と納得していました。
椅子はいつもと違って間が空いて配置されていましたが、それでも立っている人がいるくらい人で溢れていました。
結論から言うと、先生からコロナウイルスに関する治療延期の提案はありませんでした。
私はまだ採卵に入っておらず、人工授精をしている段階なので、正直なにか一言は言われるのかなと予測していたので、意外でした。
それと同時に、治療を行えることと、診療を続けてくれている病院とスタッフの方に本当に感謝しました。
私がスタッフだったら、正直少し嫌だなと思ってしまうかもしれない。
でもきっとこの病院のスタッフさんたちは、使命感から治療してくれてるんだろうな、と思いました。
ただ、今後の感染拡大により治療を行えなくなる可能性は大いに残っています。
1ヶ月無駄にしてしまうことさえ抵抗があるのに、これが時期が見えない延期となったら‥。
不妊治療は性質上内診があるので、オンラインでの診察は難しいですよね。
また不妊治療の病院は混んでいる所も多く、決して安全ではないということも理解できます。
でもまだ、延期するという頭に私はなりきれていません。
心のどこかで、このまま大丈夫、無事に収束して乗り越えていける、と思ってしまっています。
それに直接寄与するのはコロナウイルスに最前線で立ち向かっている方々だと思います。私にはなにもできないけれど、とにかく家にいて、免疫力をつけてせめて自分と家族の体のことを考えておこうと思います。